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上原 和也; 福本 亮介*; 津島 晴*; 雨宮 宏*
Journal of the Physical Society of Japan, 72(11), p.2804 - 2810, 2003/11
被引用回数:4 パーセンタイル:34.25(Physics, Multidisciplinary)静電プローブによる強磁場中のイオン温度の有力な測定法であるイオンセンシティブプローブの性能を拡張する目的でイオンセンシティブプローブの電子障壁の有限幅を考慮した粒子シミュレーションを行った。電子障壁の高さhに対するイオン電流の依存性を計算して、実験的に得られるイオン電流-h特性からより正確にイオン温度を評価できることが示された。hがリモート制御できるような改造型のイオンセンシティブプローブをJFT-2Mのプラズマに適用し、オーミック加熱時及びL/H遷移時のイオン温度を測定することに成功した。
三浦 幸俊; 井戸 毅*; 神谷 健作; 浜田 泰司*; JFT-2Mグループ
Nuclear Fusion, 41(8), p.973 - 979, 2001/08
被引用回数:16 パーセンタイル:47.3(Physics, Fluids & Plasmas)これまでのL/H遷移時における電場測定の時間分解能は約1ミリ秒であり、Hモードと電場変化の対応のみが示されただけであり、電場の分岐現象が起こりHモードに至るかどうかは必ずしも自明ではなかった。重イオンビームプローブ(HIBP)計測による高速・電位・揺動測定により、L/H遷移時のプラズマ境界における空間電位変化の時間スケールを明らかにし、多くの理論的考察で示されている「電場構造の変化によるL/H遷移(輸送障壁形成)」に関して実験的根拠を与えた。また、P~閾値電力の場合においては、閉じ込めが鋸歯状振動ごとに段階的に改善されていくケースがあることを利用し、この閉じ込め改善の初期における電場勾配から、もし電場勾配が閉じ込め改善に重要な役割を担っており、その勾配に閾値が存在すると仮定すると、その閾値は、(1.20.4)10kV/m以下であることを明らかにした。
井戸 毅; 神谷 健作; 三浦 幸俊; 浜田 泰司*; 西澤 章光*; 川澄 義明*
Plasma Physics and Controlled Fusion, 42(5A), p.A309 - A315, 2000/05
被引用回数:17 パーセンタイル:47.98(Physics, Fluids & Plasmas)重イオンビームプローブ測定による、L/H遷移時のプラズマ境界付近での電場・揺動の挙動について発表する。加熱パワーが閾値より十分大きい時のL/H遷移では、プラズマ境界付近で-100V程度の空間電位変化が、10から100マイクロ秒の速さで起こる。加熱パワーが閾値近くになると、鋸歯状振動毎に空間電位の変化と段階的な閉じ込め改善が起こり、ELM無しHモードに至る。この時、低周波揺動は早い段階で抑制されるが、高周波揺動(~80~100kHz)は、ELM無しHモードに至る直前で抑制されることがわかった。また早い段階での空間電位分布から、輸送障壁形成に必要な電場勾配に閾値が存在するとしたら、それは1.2kV/m程度以下であることがわかった。
矢木 雅敏; 瀬戸 春樹; Cho, Y. W.*; Hahm, T. S*; Xu, X.*; Dudson, B. D.*
no journal, ,
日本原子力研究開発機構が進めているプラズマエッジ数値実験の概要を述べ、その中で重要なテーマとして位置づけているL/H遷移に関するシミュレーション研究に関してこれまでの進捗状況を紹介する。このプロジェクトにおいては三次元非線形周辺MHD/乱流コードBOUT++を用いて第一原理L/H遷移シミュレーション手法を構築し統合輸送シミュレーションとの比較を通じてL/H遷移、Hモード時における乱流輸送モデルの高度化を目指す。IFERC-CSCの第3サイクル、第4サイクルにおいて得られた成果の一部を紹介する。
瀬戸 春樹; 矢木 雅敏
no journal, ,
本研究では簡約MHDモデルによるL-H遷移の第一原理モデルの高度化と統合輸送シミュレーションと第一原理シミュレーションとの比較を通した乱流輸送モデルの高度化を目的として、三次元乱流/MHDコードフレームワークBOUT++を基にL-H遷移の第一原理コードBOUT++LHの開発を行っている。本発表では、静電抵抗性バルーニングモード乱流を記述する流束駆動型の二場(渦度、圧力)のL-H遷移モデルによる予備的シミュレーションで得られた、周辺径電場と圧力の時空間構造等について報告する。
瀬戸 春樹
no journal, ,
本研究ではIFERC-CSCにおける国際枠採択課題LHTOKプロジェクトにおいて、簡約化MHDモデルにおけるL/H遷移の第一原理モデルの高度化と統合輸送シミュレーションと第一原理シミュレーションとの比較を通した乱流輸送モデルの高度化を目的として、三次元乱流/MHDコードBOUT++を基にL/H遷移の第一原理コードBOUT++LHの開発を行っている。本発表では、IFERC-CSC第4期サイクルまでに得られた研究成果の報告とIFERC-CSC第5期サイクルにおける研究課題について報告する。
瀬戸 春樹; 矢木 雅敏; Xu, X.*
no journal, ,
本研究では、周辺乱流輸送モデルの高度化を目的として、三次元非線形MHD/乱流フレームワークBOUT++を用いて、熱源駆動型の簡約化MHD方程式に新古典理論に基づく径方向の力の釣り合いを取り入れたL/H遷移モデルに基づくL/H遷移シミュレーションコードの開発を行っている。2場(渦度、圧力)の静電抵抗性バルーニングモード乱流によるL/H遷移モデルを用いたシミュレーションを行い、周辺領域おいて強いシア構造を持つ径電場の生成、径電場シアによる乱流抑制および、乱流輸送の低減によるエネルギー堆積の増加が確認できた。講演では本研究におけるL/H遷移モデルとシミュレーション結果の詳細について報告する。
瀬戸 春樹
no journal, ,
本研究では、周辺乱流輸送モデルの高度化を目的として、三次元非線形MHD/乱流フレームワークBOUT++を用いて、熱源駆動型の簡約化MHD方程式に新古典理論に基づく径方向の力の釣り合いを取り入れたL/H遷移モ デルに基づくL/H遷移シミュレーションコードの開発を行っている。2場(渦度、圧力)の静電抵抗性バルーニング モード乱流によるL/H遷移モデルを用いたシミュレーションを行い、周辺領域おいて強いシア構造を持つ径電場の 生成、径電場シアによる乱流抑制および、乱流輸送の低減によるエネルギー堆積の増加が確認できた。講演では本 研究におけるL/H遷移モデルとシミュレーション結果の詳細について報告する。